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建材メーカーがBIMobjectに製品データを掲載する5つのメリット

25.10.08

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はじめに:なぜ今、BIMobjectが注目されているのか

建設業界では、BIM(Building Information Modeling)の普及が急速に進んでいます。
設計や施工のデジタル化が進む中で、建材メーカーにとって「自社製品をいかに設計段階で選ばせるか」が重要な課題となっています。
このとき、世界中の設計者・ゼネコンが利用するプラットフォーム BIMobject への掲載は、デジタル時代の新しい営業チャネルとして大きな注目を集めています。

では、実際にどのようなメリットがあるのでしょうか。以下で5つのポイントに分けて解説します。

1. 設計初期段階での採用率向上

まず最大のメリットは、設計初期段階での「製品指定率」向上です。
設計者は、BIMobjectで「壁」「天井材」「サッシ」などのカテゴリを検索し、プロジェクトに合う製品を探します。
ここで自社製品が登録されていれば、BIMモデル上に直接組み込まれる=仕様書・見積書に反映される(スペック)可能性が高まります。

さらに、設計時点で採用されれば、その後の施工・発注までスムーズにつながります。
言い換えれば、BIMobject掲載は「設計段階から受注の可能性をつくる仕組み」なのです。

2. グローバルな認知拡大とリード獲得

BIMobjectには世界500万人以上の設計者・エンジニアが登録しており、ヨーロッパを中心にグローバル展開されています。
つまり、自社製品を掲載することで、海外プロジェクトや外資系ゼネコンからのアクセスを自然に得ることができます。

さらに、BIMobjectのダッシュボードでは閲覧地域・職種・ダウンロード数などのアクセス分析が可能です。

これにより、どの地域・業界から関心を持たれているかを定量的に把握し、新たな輸出戦略やマーケティング施策に活かせます。

3. 設計から維持管理までのデータ連携が容易

次に注目すべきは、BIMデータを軸にしたライフサイクル連携です。
BIMobjectに掲載したデータは、Revit、ARCHICAD、Vectorworksなど主要BIMソフトに対応しており、設計→施工→維持管理まで同一データを引き継げます。

そのため、維持管理BIMやデジタルツインにもスムーズに連携でき、製品の更新や廃番情報を自動反映することが可能になります。これは、FM業務やリニューアル時の「正確な資材情報の再利用」にもつながります。

BIMobjectに掲載された全てのオブジェクトは、「メーカー監修」で信頼の置けるデータです。
発注段階になって、「調達できない」「廃盤だった」というリスクを回避できます。

4. マーケティングと営業DXの推進

BIMobjectは単なる“データ置き場”ではありません。
実は、設計者がどの製品をどの国・職種でダウンロードしたかといった行動データを取得できます。
これにより、営業活動を「感覚」から「データドリブン」に変革できます。

たとえば、ダウンロード数が多い設計事務所にアプローチしたり、興味を示した業界に新たな販促を展開したりといった、精度の高い営業戦略が実現します。


言い換えれば、BIMobjectは建材メーカーの営業DXを支えるツールでもあるのです。

5. 競合との差別化と信頼性の強化

最後に、BIM対応製品を提供していること自体が競争優位性になります。
BIM導入を推進するゼネコンや設計者の間では、「BIM対応製品以外は採用しない」ケースが増加しています。
BIMobjectに掲載しておけば、「BIM対応メーカー」として設計者や施主からの信頼を獲得でき、提案・入札時のエビデンスにも活用可能です。

さらに、近年、BIMobjectは環境配慮製品のデータを提供しています。

ESG経営やサステナビリティ対応を重視する企業にとって、CO₂排出量データ付きのBIMオブジェクトは、新しい付加価値を提供します。

まとめ:BIMobject掲載は「設計者への営業DX」

メリット効果
設計段階での採用率向上設計者が直接モデルに組み込む
グローバルリーチ世界中の設計者に露出
データ連携設計~FMまで活用
マーケティング活用ダウンロード分析・リード獲得
競合差別化BIM対応企業として信頼性向上

BIMobjectへの掲載は、建材メーカーにとって単なる「製品データ公開」ではなく、営業・マーケティング・ブランディングを同時に強化する仕組みです。


BIM時代の営業チャネルを拡張し、設計初期段階から「選ばれるメーカー」になるための第一歩として、今こそ戦略的な掲載を検討してみてください。

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