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新しい発見の連続
ニーズ分析のヒントに

プラス株式会社

ファニチャーカンパニー
経営管理本部 経営企画部

長浜崇史 氏

ファニチャーカンパニー
クリエイティブ事業部 企画推進部

奥谷孝也 氏

動機

オフィスリニューアルの
商機を逃さないために
BIMデータの整備に着手

【長浜崇史 氏(以下敬称略)】
当社のオフィス家具事業では、オフィス家具、オフィスインテリア用品の製造・販売や、オフィス環境のデザイン・施工・内装工事を行っています。
働き方の多様化に伴いオフィスづくりも変化しましたが、特にコロナ禍以降はリモートワークの浸透によりオフィスを縮小する企業もあったり、出社の意義を見出すための環境づくりであったりと、縮小、拡大、リニューアルに関わらずオフィスの在り方を考える企業が増えました。当然、新たなオフィス家具の購入や、既存のオフィス家具からの買い換えといった重要も高まりますので、当社にとっては商機となります。

一方で、デジタルツインなどIT/DX活用への社会全体の意識の高まりや、2025年からのBIM確認申請受付試用スタートすることを受け、近い将来BIM設計がもっと身近なものになっていくだろうと確信していました。

オフィスリニューアルに関わるマーケティングや提案活動の高まり、さらにはその効率化を考えた時に、BIMデータは欠かせないものになるはずです。当社製品のBIMデータを用意し、設計段階からそれを活用いただくことで、当社の製品を選んでいただくチャンスも増えるのではないかと考え、一つの取り組みとしてBIMパーツの整備・公開を実施することに決めました。

BIMobjectを選んだ理由

初めてのBIMデータ作成も
安心してまかせられた

【長浜】
将来的にはいくつかのBIMプラットフォームに掲載し露出を増やすことも想定しつつ、最初に利用するサイトをどこしようかと検討したとき、当社もBIMデータの整備自体が初めての試みなので、安心してまかせられるかどうかを一番重視しました。BIMobjectはサポート体制が充実している頼もしさと、対応スピードの早さ、そしてダウンロード情報が入手できる点が魅力でしたね。
BIMデータの制作も豊富なノウハウをお持ちの野原グループ株式会社に依頼することができ、掲載まで大きな問題なくスムーズに導入でき感謝しています。

活用

約100点のBIMデータを掲載
意外な商材が人気

【長浜】
プラスの家具製品のうち、オフィスチェア、デスクなど10シリーズのBIMデータ約100点(Revit)をBIMobjectで公開しています。
BIMの普及に伴う設計・デザイン業務に対応すべく、空間イメージや製品情報を提供し、オフィスづくりの見える化、効率化、スピードアップをサポートすることが狙いです。BIMデータ利用をフックに、設計採用機会の増加も期待しています。

週1回、BIMobjectのダウンロード情報を入手し、商材ごとのダウンロード数、ユーザーの属性、住んでいる都道府県などをチェックしています。
意匠性の高い商材がダウンロードされるだろうと見込んでいましたが、実際はオフィス用のスチールデスクなどスタンダードな商材のダウンロード数が一番多かったのは意外でした。

効果

ダウンロード数は
掲載半年で予想の10倍
学生ユーザーの将来性に期待

【長浜】
月に数件ダウンロードされる程度かと予想していましたが、2024年4月から掲載をはじめ半年足らずで、予想の10倍以上のダウンロードがあり驚いています。

ダウンロードユーザーの属性としては、ゼネコンや設計事務所に所属している方も多いのですが、半数以上が学生であることは驚きでした。
「学生がダウンロードしてもビジネスに直結しない・・・」と落胆しているかというと、決してそうではありません。
当社のBIMデータ利用をきっかけに「プラス家具」を多くの学生に周知が図れることが、ブランディングに有効な手段になっていると捉えています。今後、学生がデザインを行う際に弊社の家具を採用してくれるかもしれないという将来性にも期待しています。
構想段階ですが、ダウンロードしてくれた学生が通う学校にリクルーティングに行く案も社内で議論しています。

BIMobjectを使い続ける理由

分析データを
営業や採用活動に活用できる

【長浜】
BIMobjectに掲載し、ダウンロードデータを分析することで、どのような製品が今世の中に求められているか、どのような方がBIMを利用して設計活動を行っているのかを把握できるようになりました。新製品や既存品ラインナップの拡大の参考にもなっています。
今後、ダウンロードいただいたユーザーとの接点をどのように設けていくかを検討し、営業活動だけでなく採用活動も含め、さまざまなプロモーションにつなげていきたいと考えています。

今後BIMobjectに期待したいこと

社会ストックの
価値向上に寄与したい

【奥谷孝也 氏(以下敬称略)】
今後、さらにBIMを活用した設計行為の浸透が見込まれます。BIMが盛んになればなるほど、自ずと家具業界もどんどんBIM化に取り組むようになるでしょうし、BIMを学ぶ学生も増えるでしょう。箱だけではなく中身のBIM化が段階的に紐付いて行くなかで、早い時点でBIMの整備ができているということは我々メーカーにとって重要なことだと考えています。
設計プロセスにおいてメーカーが必要情報を適切に提供することで、設計から施工までの効率、施工品質を高めることができ、社会ストックの価値向上に寄与することを期待しています。

プラス株式会社

1948年創業のプラス株式会社は、文具・事務用品やオフィス家具のオリジナルブランド製品を企画、製造、販売する総合事務用品メーカーです。​主な事業領域である「ステーショナリー事業」「ファニチャー事業」「流通事業」は、各事業をカンパニーに分け独立採算制でビジネスを展開しています。
ファニチャー事業ではオフィス家具、オフィスインテリア用品の製造・販売、オフィス環境のデザイン・施工・内装工事、海外プロダクトの調達や特注家具製作、「楽しい仕事場®」をテーマに個性的で働きやすいオフィス空間を提案するファニチャーブランド「Garage」の展開などを行っています。


プラス㈱WEBサイト:https://www.plus.co.jp/
BIMobjectページ:https://www.bimobject.com/ja/plus?location=jp