-Voice-お客様の声

施工計画に役立つ
建設機械のBIMデータを提供し
選ばれるメーカーに

株式会社タダノ

ソリューション推進部

平田昌三さん、今吉知也さん

Tadano Europe Holdings GmbH(ドイツ)

上野俊介さん

動機

建機BIMデータの
存在をユーザーに
アピールしたい

【平田さん(以下敬称略)】
当社は建設用クレーン、車両搭載型クレーン、高所作業車などの製造販売をメインとしとした建設機械メーカーです。おかげさまで製品の品質には高い評価をいただき、世界中で多くのユーザーに製品をご利用いただいています。
数年前、当社の製品が世界中で実際どのように使われているのか、不満はないかをリサーチをしている中で、BIMの活用が世界的なトレンドになっていることを知り、カルチャーショックを受けました。
「製品の品質を追究するだけではなく、これからはBIMユーザーの利便性の観点でもマーケットに訴求していかないと世界では戦っていけない」と実感したことがターニングポイントとなりました。

【上野さん(以下敬称略)】
BIMの重要性に気付いたものの、我々の力だけではクレーンや高所作業車のBIMモデルは普及していかないだろうということで、日本建設連合会や日本建設機械工業会のワーキンググループを利用し、業界全体でBIMの推進に向け、取り組みはじめました。
BIMユーザー、特に施工計画者はプラットフォームを利用し、複数のメーカーから建材を選んでいると想定すると、そこに掲載して「建材だけではなく建機のBIMデータもある」とアナウンスすることがユーザーへの訴求につながると考えました。

BIMobjectを選んだ理由

運命的なタイミングで
BIMデータの
リクエストが届く

【上野】
事前のリサーチで他社とも比較した結果、BIMobjectはBIM素材プラットフォームの分野でデファクトスタンダードとして認められており、地域的なカバー範囲、圧倒的なユーザー数の多さ、掲載点数の充実度において優れていると注目していました。そこで、当時開催された展示会でBIMobjectのブースを訪れたのですが、私が行く直前にブースに来られていたゼネコンのお客様が偶然アンケートに「タダノの製品のBIMデータが欲しい」と書いてくださったそうなんです。それを聞き、なんだか運命的なものを感じてまって(笑)。それが最終的な決め手になりましたね。

活用

シミュレーションのための
BIMデータをフックに
選択肢の土俵に立つ

【平田】
当社が作っている建設用クレーンのBIMデータを提供し、シミュレーションの素材としてユーザーに活用いただいています。
建設現場ではクレーンを使って何百トンという重たいものを吊るシビアな作業になりますので、綿密な施工計画が立てられます。そのシミュレーションに必要となるのが建設機械のBIMオブジェクトです。しかし建設機械は可動するものですし、構造が複雑なため、手軽に作成できるものではありません。ですから、機構やサイズが正確なメーカー作成のBIMモデルをユーザーは求めています。
お客様が作業計画を立てる際に当社製品のBIMデータがあれば、「タダノのクレーンのBIMデータで計画が立てられる。じゃあ実際の現場でも使おうか」という可能性も出てきます。選択肢の土俵に立つことが狙いです。

標準的な素材を提供することで
メーカーの責任を果たす

【平田】
例えば当社のクレーンのデータを使い、クライアントの設計図にクレーンの動く範囲や経路を描くといった設計サポート一式を提供する、という考えもあると思います。
しかし、当社としては完成品を提供するのではなく、標準的な素材を提供することを重視しています。幅広い用途で使っていただける素材を提供し、さまざまなステークホルダーに使っていただくこと。その結果、業務効率や業務安全をトータルで向上させることで、メーカーとしての責任を果たしたい。そういった弊社のポリシーにも、BIMobjectというプラットフォームは合致しています。

効果

データを必要とする
ユーザーへの
リーチが高まる

【上野】
可動するBIMモデルを作成することにより、紙のカタログでは表現できないような、機械の動作をインタラクティブに確認できるようになったのは、当社としても新たな発見でした。

【平田】
当初はどちらかというとBIMが進んでいる海外向けの情報拡散を想定していましたが、結果的に国内ユーザーのダウンロード数が上回っています。
元々、3Dデータや2Dデータは自社のホームページだけで公開していましたが、そこにアクセスするのは当社のクレーンを所有いただいているお客様が中心で、ゼネコンの施工計画者など、実際にデータを必要とされる方にはリーチできていませんでした。ですがBIMobjectに掲載することで、こちらが積極的にPRしなくても、広くBIMユーザーに訴求でき、ダウンロードして使ってもらえているので、とても満足しています。

BIMobjectを使い続ける理由

「幅広いユーザーへの訴求」
目的に最も適った
プラットフォーム

【平田】
BIMobjectは、BIM素材の種類も多く、アクセスすれば必要な素材が揃う、ユーザーにとって利便性の高いプラットフォームだと感じています。「BIMobjectに掲載すれば、ユーザーに当社のBIMデータを見つけてもらいやすく、使ってもらいやすいだろう」と思っていましたが、狙い通りでした。他にもいいプラットホームがあったら掲載してもいいと考えていましたが、まだ今のところ他の候補はあらわれていませんね。

今後BIMobjectに期待したいこと

 

【平田】
BIMobjectは今後も参加メーカーの増加が見込まれ、ユーザーも増加するという好循環が期待できます。ダウンロード履歴も分析でき、当社のBIMデータが必要なところに届いていることが確認できたので、今後もBIMデータを追加していきたいと考えています。

株式会社タダノ

1955年、タダノは日本で初めて油圧式クレーンを開発。そして創立60周年を迎えた2008年に、「Lifting Equipment((移動機能付)抗重力・空間作業機械)」という新たな事業領域を定め、「LE世界No.1」を長期目標の一つに掲げました。高速道路、高層ビルといった巨大建築物から夢のマイホームづくりのお手伝いまで。 時には環境にやさしい風力発電のプロペラを。また作業環境の厳しい地でも、お客様の信頼に応え、私たちの技術・製品が、たくさんのものを吊り上げてきました。私たちは「創造・奉仕・協力」の経営理念のもと、これからも、皆様のさまざまな「夢」の実現をお手伝いします。 また、BIMモデルと連動する揚重計算API「Lift API」など独自のサービスを提供し、お客様の日々の業務負担を軽減し効率的な業務をバックアップします。 ㈱タダノWEBサイト:https://www.tadano.co.jp/ BIMobjectページ:https://www.bimobject.com/ja/tadano?location=jp/